構想設計案で確認すべき項目・ポイント・事例(3-20)

iyoblog (3-20)「設計の働き方改革とDR(設計審査)の具体的取り組み法」設計力向上研究会(伊豫部将三)編

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事例編・第二部「DR0(商品企画・開発仕様作成)実施法編」

iyoblog (3-20)・「構想設計案作成図書で確認すべき項目・ポイント」

「現状と問題点

 構想図から試作品製作で図書作成へ展開する際に出図前の検図は、できる丈周囲負担を減らしたい。

その為には、着手前に作図に当たっての注意点を事前指導して置きたい。

その際の注意点には、大きく二つの項目が有る。

一つ目は、構想図案から試作図書に展開する内容項目の作成根拠である。

二つ目は、工作・製作現場からこの図書(図面と表現する場合が多い)では製作できないと差替え要求が出て、何度も手戻りが発生するのを予防する事で有る。

一つ目の構想図案の作成根拠とは、試作品設計へ展開し造られる試作品はそのまま製品化・商品化を進めて良いか? どうか? を試験・検証するのが主たる目的である。

その目的にキチンと叶う様に設計されているか? どうか? が、問われる事を意識する必要がある。

二つ目の構想図案から試作品設計し出図後工作・製造部門から図書差替え要求で手戻り発生を予防する事である。

図 3-20 へ「構想設計案作成図書で確認すべき項目」を示す。

「着眼点・分析と評価法」

 最初に挙げた作成根拠を確認する意味は、構想図案から試作品設計を行い出図による製作した試作品で耐久試験を行った結果目標寿命を達成できず、試作品を再設計し直し、再製作・再試験する様な事を繰返してはならない事である。

その為には、構想図案は、裏付け根拠を確り確認しながら作成に取組む必要がある。

これを確認と言う形で DR 時に事前指導しなければならない。

 二つ目に挙げた工作・製造部門から図書差替え要求は、原則発生させない注意深い作成取組みが必要である。

構想図案作成担当者が基本的に手戻りは悪と考え、試作品図書出図前に誰かに検図して貰えば良い位に考え他人の支援に依存する体質を基本的に捨て去る事が大切である。

関係者がこの習慣を無くさないと、業務効率は中々向上しない現実がある。

「改善点と取組み実施法」

 最初に挙げた構想図案作成根拠確認では、開発となる新規設計部位(メカ系部位、制御・実装系部位、計測器系部位)面の根拠と、既存設計再利用部位面の根拠で確認する。

 二つ目に挙げた作成図書品質(通常図面品質と言う場合が多い)確認では、不注意による間違い作込み予防面と、判断の間違い予防面で指導する。

 構想図案作成根拠確認では、試作品設計展開した部位が仕様書案の目標性能達成できなかった場合へ対策準備が考慮してあるか? 目標コスト達成できなかった場合の対策準備が考慮してあるか? が何れも大切となる。

 作成図書品質確認では、作成者本人が確実に実施したか?第三者が実施したのを確認したか?が何れも大切となる。

「実施による改善効果」

 図 3-20 で示す「構想設計案作成図書類で確認すべき項目」をきちんとDR時の事前指導項目として実施する事で、次に続く展開としての試作品設計、製作、試験・検証作業の手戻り・遣り直し・後処理作業発生の予防と削減に効果がある。

また構想図案図書類の不備に伴う試作品設計と工作・製造部門で発生する手戻り・遣り直し・後処理の予防と削減に効果を発揮する。

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「引用文献」

・本稿は筆者(伊豫部将三)が執筆し、日刊工業新聞社月刊「機械設計」誌2017年3月号臨時増刊号へ投稿掲載した「設計の品質保証に必須のDR実施法 50 事例」部分へ今回ブログ掲載に当りタイトルを「設計の働き方改革とDRの具体的取り組み法」へ変更し、加筆し不備部は訂正した。

なお原本入手ご希望の方は、出版元(日刊工業新聞社・出版局)へお問い合わせを給わりたく、何分宜しくお願い申し上げます。

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「全体目次」

「総論 」

iyoblog (3-0-1)・(はじめに) 設計の品質保証を左右するDR(Design Review = 設計審査)

「解説」

iyoblog (3-0-2)・第1章・DR-0(商品開発企画の仕様書と構想図作成段階)の取組み法と現状実態

iyoblog (3-0-3)・第2章・DR-1(開発試作品設計・検証および基本設計段階)の取組み法と現状実態

iyoblog (3-0-4)・第3章・DR-2(詳細組立図と部品設計・出図図書作成段階)の取組み法と現状実態

事例編・第一部「DR組織および事前準備関連取り組み法」

iyoblog (3-01)・市場クレームの手戻り予防では、DRの主要目的を点検会から事前指導会へ重点を転換する

iyoblog (3-02)・客先指摘仕様洩れ手戻り予防では、基本仕様項目の主要部はDR会が作成する

iyoblog (3-03)・事前市場ニーズ調査では、先行競合品と併せ、新規見込み購買層調査も義務付ける

iyoblog (3-04)・先行技術調査では、先行メーカー動向と併せ、新規参入見込みメーカー有無動向調査も義務付ける

iyoblog (3-05)・開発仕様書の要求機能設定では、市場ニーズ調査から従来品に無い特徴機能設定を義務付ける

iyoblog (3-06)・開発品の要求性能設定では、市場ニーズ調査から従来品に無い特徴性能設定を義務付ける

iyoblog (3-07)・開発品の要求特性設定では、従来品に無い特徴有る特性設定を義務付ける

iyoblog (3-08)・要求設計条件設定では、従来品に無い寿命値設定を義務付ける

iyoblog (3-09)・要求設計条件設定では、従来品に無い信頼度値設定を義務付ける

iyoblog (3-10)・開発品の構想図作成では、従来品に無い原理・方式・構造選択を義務付ける

事例編・第二部「DR-0 ・商品企画・関連仕様作成取り組み法」

iyoblog (3-11)・開発仕様書と構想図作成段階で確認すべき項目

iyoblog (3-12)・開発仕様書案で確認すべき項目

iyoblog (3-13)・構想図案で確認すべき項目

iyoblog (3-14)・メカ系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-15)・制御・実装系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-16)・計測器系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-17)・メカ系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-18)・制御・実装系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-19)・計測器系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-20)・構想設計案作成図書で確認すべき項目

「事例編・第三部・DR-1(1) ・ 商品企画・関連仕様作成実施取り組み法」

iyoblog (3-21)・試作品設計段階で事前確認すべき項目

iyoblog (3-22)・メカ系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-23)・制御・実装系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-24)・計測器系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-25)・メカ系部位試作品案の検証で事前確認すべき項目

iyoblog (3-26)・制御・実装系部位試作品案の検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-27)・計測器系部位試作品案の検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-28)・メカ系部位試作品案の検証結果評価法で事前確認すべき項目

iyoblog (3-29)・制御・実装系部位試作品案の検証結果評価法で確認すべき項目

iyoblog (3-30)・計測器系部位試作品案の検証結果評価法で確認すべき項目

「事例編・第四部・DR-1(2) ・ 基本設計着手時の不具合予防取り組み法」

iyoblog (3-31)・基本設計で開発品と既存品組合せ部位の確認項目

iyoblog (3-32)・基本設計で環境条件の確認項目・その1

iyoblog (3-33)・基本設計で環境条件の確認項目・その2

iyoblog (3-34)・基本設計で環境条件の確認項目・その3

iyoblog (3-35)・基本設計で鉄系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-36)・基本設計で鉄系材料使用部位の確認項目・その2

iyoblog (3-37)・基本設計で非鉄系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-38)・基本設計で非鉄系材料使用部位の確認項目・その2

iyoblog (3-39)・基本設計で非金属系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-40)・基本設計で非金属系材料使用部位の確認項目・その2

「事例編・第五部・DR-2 ・ 詳細設計着手時の不具合予防取り組み法」

iyoblog (3-41)・詳細設計で炭素鋼熱処理部品の確認項目

iyoblog (3-42)・詳細設計で部品形状の確認項目

iyoblog (3-43)・詳細設計で衝撃強さ確保の確認項目

iyoblog (3-44)・詳細設計で摩耗強さ確保の確認項目

iyoblog (3-45)・詳細設計でねじ締結部の確認項目

iyoblog (3-46)・詳細設計で部品素材選択の確認項目

iyoblog (3-47)・詳細設計でステンレス鋼選択の確認項目

iyoblog (3-48)・詳細設計で深絞り品置き割れ防止の確認項目

iyoblog (3-49)・詳細設計で溶接品質確保の確認項目

iyoblog (3-50)・詳細設計で異種金属接触による腐食防止の確認項目

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「筆者略歴」

 1957年4月~1974年3月の17年間・富士重工業㈱(注・現社名スバル)三鷹製作所(現・群馬県大泉町へ移転)生産技術部門に勤務。乗用車用エンジン・ミッション製造の工場自動化機器・専用機設計業務へ従事。1974年技術士(機械部門・第7916号)登録、伊豫部技術士事務所を開設。開発・設計および生産技術部門の技術コンサルタントとして現在に至る。この間、上場および中堅企業100社以上で社員教育や業務改善支援業務に従事。現在までに、社団法人日本技術士会理事、りそな中小企業振興財団「中小企業庁長官新技術・新製品賞」贈賞の専門審査委員、東大和市商工会理事、等を歴任。

 著書「設計の故障解析51(CD-ROM付)」、「設計の基本仕様51(CD-ROM付)」、「設計のマネジメント101」、「設計者の心得と実務101」、「設計の経験則101」、「設計の凡ミス退治101」、「設計のムダ退治101」、「ハンドリング簡易自動化201」、「設計審査(DR=Design Review)支援ツール集・Ⅰ(事前審査編)」以上日刊工業新聞社から刊行。月刊「機械設計」誌へ長期連載等あり。「品質機能展開50事例(CD-ROM付)」、「MC選定資料マニアル」、熊谷卓氏と共著「組立・ハンドリング自動化実例図集」、以上新技術開発センターから刊行などが有る。

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