計測器系部位試作品設計案で事前確認すべき項目・ポイント・事例(3-24)

iyoblog (3-24)「設計の働き方改革とDR(設計審査)の具体的取り組み法」設計力向上研究会(伊豫部将三)編

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事例編・第三部「DR-1(1)(試作品設計と検証)実施法編」

iyoblog (3-24)・「計測器系部位試作品設計案で事前確認すべき項目・ポイント」

「現状と問題点

 本稿では、主に機械・電機製品で試作品設計案作成へ着手するに当り計測器系部位で事前確認すべき項目について説明する。

計測器系部位には、試験・検証を必要とする部分としての新規開発品部分案および既存設計品再利用部分案の試作品設計案作成の取組みがある。

ここで新規開発品部分と既存設計品再利用部分をそれぞれユニット、モジュール、コンポネント、機能部品として別々にまとめ、後から接続・組合せで一体化する分離設計方式と、双方を当初から一体設計でまとめる方法がある。

図 3-24 へ「計測器系部位試作品設計案で事前確認すべき項目」を示す。

「着眼点・分析と評価法」

 新規開発品部分案の試作品設計案作成では、案を一つにまとめて試作品製作、試験・検証で勝負してはならない。

特に新原理・新方式(二種以上の原理組合せ)・新構造開発が伴う場合には、最終的にどの形態でまとまるか?予測が着かない。

できる丈沢山の原理・方式・構造案をステップ毎に用意してから原理試作、方式試作、構造試作へ順次進めながら取組む必要が有る。

 特に量産試作段階まで進めてから製造コストが開発仕様を満たせず、見直しやり直しで手戻りに至る不様は避ける必要がある。

 従って原理試作、方式試作、構造試作を進めるに当って各段階の取組みで多数の異なる試作品設計案を用意と試算を行い仕様書で定めた目標コスト達成が見込める案を中心に試作品製作を進める。

当然試算段階で目標コスト達成が困難な設計案は、思い切って捨てる事が大切となる。

「改善点と実施取り組み法」

 試作品設計案作成の目的は、開発仕様書で設定・定義した要求機能・性能・特性・設計条件と目標コスト達成を試作品検証で試験・確認するのが最終目標である。

最初に行う原理試作では、要求機能・性能を達成できる原理を見付けるのが主目的である。

開発担当者にアイデアが幾つか有るとしても、それで実現可能となる原理を見付け得る保証は何も無い。

同じ開発テーマへ取組んだ先人が、既に試みた案は多数特許出願してある可能性は高い。

最初に自分で考えるより、先人が既に特許出願している案を調査して見る価値はある。

特許出願された他人のアイデアをそのまま使う事はできないので、組合せを代えた特許出願可能な新しいアイデアを作る。

これが、大切となる。

「実施による改善効果」

 構造試作品設計案作成段階では、出力性能(寿命と信頼度を含む)、大きさ、デザインと扱い易さ、先行商品と比較した適切な販売価格などは、モニタリングして決めると良い。

 モニタリングでは、対象商品の購入見込み客へお願いし、異なるデザイン案や模型を複数用意して、一つずつの機能項目に対し好感度%高い案で試作品製作へ進める事が望ましい。

採用案の選択は、好感度が 95 %以上の案を選択する。

 大勢の消費者を対象とする商品では、モニターをお願いする人数はできれば 2,000 人以上が望ましい。

特定の装置・設備類では、競合する先行商品を使っている企業の人へ直接訪ねるのが望ましい。

その結果、より売れる商品開発が実現可能となる。

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「引用文献」

・本稿は筆者(伊豫部将三)が執筆し、日刊工業新聞社月刊「機械設計」誌2017年3月号臨時増刊号へ投稿掲載した「設計の品質保証に必須のDR実施法 50 事例」部分へ今回ブログ掲載に当りタイトルを「設計の働き方改革とDRの具体的取り組み法」へ変更し、加筆し不備部は訂正した。

なお原本入手ご希望の方は、出版元(日刊工業新聞社・出版局)へお問い合わせを給わりたく、何分宜しくお願い申し上げます。

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「全体目次」

「総論 」

iyoblog (3-0-1)・(はじめに) 設計の品質保証を左右するDR(Design Review = 設計審査)

「解説」

iyoblog (3-0-2)・第1章・DR-0(商品開発企画の仕様書と構想図作成段階)の取組み法と現状実態

iyoblog (3-0-3)・第2章・DR-1(開発試作品設計・検証および基本設計段階)の取組み法と現状実態

iyoblog (3-0-4)・第3章・DR-2(詳細組立図と部品設計・出図図書作成段階)の取組み法と現状実態

事例編・第一部「DR組織および事前準備関連取り組み法」

iyoblog (3-01)・市場クレームの手戻り予防では、DRの主要目的を点検会から事前指導会へ重点を転換する

iyoblog (3-02)・客先指摘仕様洩れ手戻り予防では、基本仕様項目の主要部はDR会が作成する

iyoblog (3-03)・事前市場ニーズ調査では、先行競合品と併せ、新規見込み購買層調査も義務付ける

iyoblog (3-04)・先行技術調査では、先行メーカー動向と併せ、新規参入見込みメーカー有無動向調査も義務付ける

iyoblog (3-05)・開発仕様書の要求機能設定では、市場ニーズ調査から従来品に無い特徴機能設定を義務付ける

iyoblog (3-06)・開発品の要求性能設定では、市場ニーズ調査から従来品に無い特徴性能設定を義務付ける

iyoblog (3-07)・開発品の要求特性設定では、従来品に無い特徴有る特性設定を義務付ける

iyoblog (3-08)・要求設計条件設定では、従来品に無い寿命値設定を義務付ける

iyoblog (3-09)・要求設計条件設定では、従来品に無い信頼度値設定を義務付ける

iyoblog (3-10)・開発品の構想図作成では、従来品に無い原理・方式・構造選択を義務付ける

事例編・第二部「DR-0 ・商品企画・関連仕様作成取り組み法」

iyoblog (3-11)・開発仕様書と構想図作成段階で確認すべき項目

iyoblog (3-12)・開発仕様書案で確認すべき項目

iyoblog (3-13)・構想図案で確認すべき項目

iyoblog (3-14)・メカ系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-15)・制御・実装系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-16)・計測器系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-17)・メカ系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-18)・制御・実装系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-19)・計測器系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-20)・構想設計案作成図書で確認すべき項目

「事例編・第三部・DR-1(1) ・ 商品企画・関連仕様作成実施取り組み法」

iyoblog (3-21)・試作品設計段階で事前確認すべき項目

iyoblog (3-22)・メカ系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-23)・制御・実装系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-24)・計測器系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-25)・メカ系部位試作品案の検証で事前確認すべき項目

iyoblog (3-26)・制御・実装系部位試作品案の検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-27)・計測器系部位試作品案の検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-28)・メカ系部位試作品案の検証結果評価法で事前確認すべき項目

iyoblog (3-29)・制御・実装系部位試作品案の検証結果評価法で確認すべき項目

iyoblog (3-30)・計測器系部位試作品案の検証結果評価法で確認すべき項目

「事例編・第四部・DR-1(2) ・ 基本設計着手時の不具合予防取り組み法」

iyoblog (3-31)・基本設計で開発品と既存品組合せ部位の確認項目

iyoblog (3-32)・基本設計で環境条件の確認項目・その1

iyoblog (3-33)・基本設計で環境条件の確認項目・その2

iyoblog (3-34)・基本設計で環境条件の確認項目・その3

iyoblog (3-35)・基本設計で鉄系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-36)・基本設計で鉄系材料使用部位の確認項目・その2

iyoblog (3-37)・基本設計で非鉄系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-38)・基本設計で非鉄系材料使用部位の確認項目・その2

iyoblog (3-39)・基本設計で非金属系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-40)・基本設計で非金属系材料使用部位の確認項目・その2

「事例編・第五部・DR-2 ・ 詳細設計着手時の不具合予防取り組み法」

iyoblog (3-41)・詳細設計で炭素鋼熱処理部品の確認項目

iyoblog (3-42)・詳細設計で部品形状の確認項目

iyoblog (3-43)・詳細設計で衝撃強さ確保の確認項目

iyoblog (3-44)・詳細設計で摩耗強さ確保の確認項目

iyoblog (3-45)・詳細設計でねじ締結部の確認項目

iyoblog (3-46)・詳細設計で部品素材選択の確認項目

iyoblog (3-47)・詳細設計でステンレス鋼選択の確認項目

iyoblog (3-48)・詳細設計で深絞り品置き割れ防止の確認項目

iyoblog (3-49)・詳細設計で溶接品質確保の確認項目

iyoblog (3-50)・詳細設計で異種金属接触による腐食防止の確認項目

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「筆者略歴」

 1957年4月~1974年3月の17年間・富士重工業㈱(注・現社名スバル)三鷹製作所(現・群馬県大泉町へ移転)生産技術部門に勤務。乗用車用エンジン・ミッション製造の工場自動化機器・専用機設計業務へ従事。1974年技術士(機械部門・第7916号)登録、伊豫部技術士事務所を開設。開発・設計および生産技術部門の技術コンサルタントとして現在に至る。この間、上場および中堅企業100社以上で社員教育や業務改善支援業務に従事。現在までに、社団法人日本技術士会理事、りそな中小企業振興財団「中小企業庁長官新技術・新製品賞」贈賞の専門審査委員、東大和市商工会理事、等を歴任。

 著書「設計の故障解析51(CD-ROM付)」、「設計の基本仕様51(CD-ROM付)」、「設計のマネジメント101」、「設計者の心得と実務101」、「設計の経験則101」、「設計の凡ミス退治101」、「設計のムダ退治101」、「ハンドリング簡易自動化201」、「設計審査(DR=Design Review)支援ツール集・Ⅰ(事前審査編)」以上日刊工業新聞社から刊行。月刊「機械設計」誌へ長期連載等あり。「品質機能展開50事例(CD-ROM付)」、「MC選定資料マニアル」、熊谷卓氏と共著「組立・ハンドリング自動化実例図集」、以上新技術開発センターから刊行などが有る。

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