基本設計で開発品と既存品組合せ部位の確認項目・ポイント・事例(3-31)

iyoblog (3-31)「設計の働き方改革とDR(設計審査)の具体的取り組み法」設計力向上研究会(伊豫部将三)編

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事例編・第四部「DR-1(2)(基本設計時の不具合予防)実施法編」

iyoblog (3-31)・「基本設計で開発品と既存品組合せ部位の確認項目・ポイント」

「現状と問題点」

 開発品部位の試作品検証で目標とした要求機能・性能などの達成が確認された後は、既存品部位と組合せる基本設計へ着手となる。

ここで基本設計と構想設計の違いについて簡単に説明する。

開発品部位の試作品検証が終了してからでなければ、基本設計へ着手できない現実がある。

構想設計段階では、開発仕様書で要求される機能・性能などの項目は実現できる保証が無い。

そこで既存設計品部位の組合せ丈では、要求仕様を達成困難と思われる場合は、開発品部位を分離した試作品による事前検証・確認が必要となる。

従って試作品設計および試験・検証は、どうしても基本設計の前に行う必要が生ずる。

この着手順序を間違えると、基本設計のやり直し発生に繫がる事を忘れない。

図 3-31 へ「基本設計で開発品と既存品組合せ部位の確認項目」を示す。

「着眼点・分析と評価法」

 基本設計へ着手する際には、原則試験・検証済の開発品部位と既存設計品部位の組合せで行う事が望ましい。

これは後から構成品各部位の不具合によるクレーム発生を予防したいと望む場合には、避けられない原則の一つと心得る。

 基本設計時に事前確認すべき項目は、図 3-31 へ示すが、

(1)新規開発品各部位組込み前の確認項目と検証裏付けDATAの確認項目で、

①・新規開発品メカ系部位組込み前の確認項目、

②・新規開発品制御・実装系部位組込み前の確認項目、

③・新規開発品計測器系部位組込み前の確認項目のそれぞれで、

目標仕様項目達成面で最良案を選択しているか?

寿命と故障前兆候把握は確実に終了しているか?

目標原価達成面で最良案を選択しているか?

念のため更なるCDの可能性は検討して見たか? などを確かめる必要がある。

「改善点と実施取り組み法」

 同様に(2)既存品で製作各部位試作品案の組込み前の確認項目で、

①・既存品で製作のメカ系部位組込み前の確認項目、

②・既存品で製作の制御・実装系部位組込み前の確認項目、

③・既存品で製作の計測器系部位組込み前の確認項目のそれぞれで、

目標仕様項目達成面で最良案を選択しているか?

寿命と故障前兆候把握は確実に終了しているか?

目標原価達成面で最良案を選択しているか?

念のため更なるCDの可能性は検討して見たか? などを担当者とDR担当者が一緒に事前・途中で確かめる必要がある。

「実施による改善効果」

 総論説明中で繰返した様にDRで手戻り・後処理を予防するには、基本設計担当者とDR担当者が一緒に事前・途中で確かめる必要がある。

そのためには、基本設計案が出来上がってからDR会を開いて中身を点検するのでは無く、開発・設計プロセス途中で DR 面の指導・介入できる専任担当者を置いて実施する進め方が効率面から望ましい。

 前記取組みは、一部先進的企業で実施しているが、開発・設計途中の手戻り・後処理削減と出荷後のクレーム削減効果で大きな違いがある。

 担当者を指名しテーマ丈与え取組ませ出来上がった案を DR 会名目で後から内容点検する方法は、必ず不備に伴う指摘個所が発生し手戻り原因となる現実が発生する。

これを予防するには、DR の場を事後点検会から事前指導会へ基本姿勢を改める事が大切となる。

必要な確認項目をキチンと事前指導する事が、クレーム防止の決め手となる。

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「引用文献」

・本稿は筆者(伊豫部将三)が執筆し、日刊工業新聞社月刊「機械設計」誌2017年3月号臨時増刊号へ投稿掲載した「設計の品質保証に必須のDR実施法 50 事例」部分へ今回ブログ掲載に当りタイトルを「設計の働き方改革とDRの具体的取り組み法」へ変更し、加筆し不備部は訂正した。

なお原本入手ご希望の方は、出版元(日刊工業新聞社・出版局)へお問い合わせを給わりたく、何分宜しくお願い申し上げます。

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「全体目次」

「総論 」

iyoblog (3-0-1)・(はじめに) 設計の品質保証を左右するDR(Design Review = 設計審査)

「解説」

iyoblog (3-0-2)・第1章・DR-0(商品開発企画の仕様書と構想図作成段階)の取組み法と現状実態

iyoblog (3-0-3)・第2章・DR-1(開発試作品設計・検証および基本設計段階)の取組み法と現状実態

iyoblog (3-0-4)・第3章・DR-2(詳細組立図と部品設計・出図図書作成段階)の取組み法と現状実態

事例編・第一部「DR組織および事前準備関連取り組み法」

iyoblog (3-01)・市場クレームの手戻り予防では、DRの主要目的を点検会から事前指導会へ重点を転換する

iyoblog (3-02)・客先指摘仕様洩れ手戻り予防では、基本仕様項目の主要部はDR会が作成する

iyoblog (3-03)・事前市場ニーズ調査では、先行競合品と併せ、新規見込み購買層調査も義務付ける

iyoblog (3-04)・先行技術調査では、先行メーカー動向と併せ、新規参入見込みメーカー有無動向調査も義務付ける

iyoblog (3-05)・開発仕様書の要求機能設定では、市場ニーズ調査から従来品に無い特徴機能設定を義務付ける

iyoblog (3-06)・開発品の要求性能設定では、市場ニーズ調査から従来品に無い特徴性能設定を義務付ける

iyoblog (3-07)・開発品の要求特性設定では、従来品に無い特徴有る特性設定を義務付ける

iyoblog (3-08)・要求設計条件設定では、従来品に無い寿命値設定を義務付ける

iyoblog (3-09)・要求設計条件設定では、従来品に無い信頼度値設定を義務付ける

iyoblog (3-10)・開発品の構想図作成では、従来品に無い原理・方式・構造選択を義務付ける

事例編・第二部「DR-0 ・商品企画・関連仕様作成取り組み法」

iyoblog (3-11)・開発仕様書と構想図作成段階で確認すべき項目

iyoblog (3-12)・開発仕様書案で確認すべき項目

iyoblog (3-13)・構想図案で確認すべき項目

iyoblog (3-14)・メカ系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-15)・制御・実装系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-16)・計測器系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-17)・メカ系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-18)・制御・実装系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-19)・計測器系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-20)・構想設計案作成図書で確認すべき項目

「事例編・第三部・DR-1(1) ・ 商品企画・関連仕様作成実施取り組み法」

iyoblog (3-21)・試作品設計段階で事前確認すべき項目

iyoblog (3-22)・メカ系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-23)・制御・実装系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-24)・計測器系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-25)・メカ系部位試作品案の検証で事前確認すべき項目

iyoblog (3-26)・制御・実装系部位試作品案の検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-27)・計測器系部位試作品案の検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-28)・メカ系部位試作品案の検証結果評価法で事前確認すべき項目

iyoblog (3-29)・制御・実装系部位試作品案の検証結果評価法で確認すべき項目

iyoblog (3-30)・計測器系部位試作品案の検証結果評価法で確認すべき項目

「事例編・第四部・DR-1(2) ・ 基本設計着手時の不具合予防取り組み法」

iyoblog (3-31)・基本設計で開発品と既存品組合せ部位の確認項目

iyoblog (3-32)・基本設計で環境条件の確認項目・その1

iyoblog (3-33)・基本設計で環境条件の確認項目・その2

iyoblog (3-34)・基本設計で環境条件の確認項目・その3

iyoblog (3-35)・基本設計で鉄系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-36)・基本設計で鉄系材料使用部位の確認項目・その2

iyoblog (3-37)・基本設計で非鉄系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-38)・基本設計で非鉄系材料使用部位の確認項目・その2

iyoblog (3-39)・基本設計で非金属系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-40)・基本設計で非金属系材料使用部位の確認項目・その2

「事例編・第五部・DR-2 ・ 詳細設計着手時の不具合予防取り組み法」

iyoblog (3-41)・詳細設計で炭素鋼熱処理部品の確認項目

iyoblog (3-42)・詳細設計で部品形状の確認項目

iyoblog (3-43)・詳細設計で衝撃強さ確保の確認項目

iyoblog (3-44)・詳細設計で摩耗強さ確保の確認項目

iyoblog (3-45)・詳細設計でねじ締結部の確認項目

iyoblog (3-46)・詳細設計で部品素材選択の確認項目

iyoblog (3-47)・詳細設計でステンレス鋼選択の確認項目

iyoblog (3-48)・詳細設計で深絞り品置き割れ防止の確認項目

iyoblog (3-49)・詳細設計で溶接品質確保の確認項目

iyoblog (3-50)・詳細設計で異種金属接触による腐食防止の確認項目

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「筆者略歴」

 1957年4月~1974年3月の17年間・富士重工業㈱(注・現社名スバル)三鷹製作所(現・群馬県大泉町へ移転)生産技術部門に勤務。乗用車用エンジン・ミッション製造の工場自動化機器・専用機設計業務へ従事。1974年技術士(機械部門・第7916号)登録、伊豫部技術士事務所を開設。開発・設計および生産技術部門の技術コンサルタントとして現在に至る。この間、上場および中堅企業100社以上で社員教育や業務改善支援業務に従事。現在までに、社団法人日本技術士会理事、りそな中小企業振興財団「中小企業庁長官新技術・新製品賞」贈賞の専門審査委員、東大和市商工会理事、等を歴任。

 著書「設計の故障解析51(CD-ROM付)」、「設計の基本仕様51(CD-ROM付)」、「設計のマネジメント101」、「設計者の心得と実務101」、「設計の経験則101」、「設計の凡ミス退治101」、「設計のムダ退治101」、「ハンドリング簡易自動化201」、「設計審査(DR=Design Review)支援ツール集・Ⅰ(事前審査編)」以上日刊工業新聞社から刊行。月刊「機械設計」誌へ長期連載等あり。「品質機能展開50事例(CD-ROM付)」、「MC選定資料マニアル」、熊谷卓氏と共著「組立・ハンドリング自動化実例図集」、以上新技術開発センターから刊行などが有る。

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