基本設計で環境条件の確認項目・その2・事例(3-33)

iyoblog (3-33)「設計の働き方改革とDR(設計審査)の具体的取り組み法」設計力向上研究会(伊豫部将三)編

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事例編・第四部「DR-1(2)(基本設計時の不具合予防)実施法編」

iyoblog (3-33)・「基本設計で環境条件の確認項目・その2」

「現状と問題点」

 本稿では、図 3-33 で示す

(3)施工・設置・保全系取扱い、

(4)操作系取扱い、

(5)機器系取扱いが、開発商品・製品の寿命と信頼度または安全面に影響を及ぼす負(マイナス)効果の項目を採り上げる。

(3)施工・設置・保全取扱いでは、

①・傾斜、

②・転倒、③・衝撃、

④・落下、

⑤・振動、

⑥・人的外力、、などがある。

(4)操作系では、

①・誤操作、

②・いたずら、などがある。

また(5)機器系では、

①・熱、②・力学的応力、

③・材料、

④・形状、

⑤・処理、

⑥・緊度・遊隙、

⑦・潤滑、

⑧・腐食・電蝕、などがある。

図 3-33 へ「基本設計で環境条件の確認項目・その2」を示す。

「着眼点・分析と評価法」

 環境条件(3)施工・設置・保全取扱いの

①・傾斜では、ボルトの座面傾き(傾斜)1 度で疲れ強さが 4 分の 1 低下する事が知られている。

②・転倒では、どうか?

③・衝撃では、どうか?

④・落下では、どうか?

⑤・振動では、どうか?

⑥・人的外力では、どうか? それぞれで、事前確認が望ましい。

 例えば ③・衝撃では、高さ70cm(センチメートル)のテーブル上からノートパソコンなどがコンクリート床へ落下した場合の衝撃力は、凡そ 10 G/10 ms(ミリ秒)発生する。

この衝撃力に対してパソコンは、何回の落下繰返しに耐えられるのか? 毎日 1 回ずつ落下すると仮定したら、何日間でパソコンが使用できなくなるか? メーカーは、是非事前に確認・把握の必要がある。

「改善点と取組み実施法」

 (4)操作系①誤操作では、釦の押し間違いで動いてはならない機器が動く危険はないのか? 是非事前確認が必要である。②いたずらでは、一体どうなるのか? 事前確認が是非必要である。

 (5)機器系①熱では、温度上昇が何度まで上がるのか? 62 ℃ 以上では火傷をし、触れなくなる事が知られている。

下限温度は何度まで下がるのか? ―40 ℃ では、直に触ると皮膚がくっ付き離れなくなる事も知られている。

②・力学的応力では、どうなるのか?

③・材料では、どうなるのか?

④・形状では、段付き効果、溝付き効果、穴空き効果で疲労強度の著しい低下が知られている。

⑤・処理では、どうなるのか?

緊度・遊隙では、どうなるのか?

潤滑では、どうなるのか?

腐食・電蝕では、どうなるのか? など、確認を必要としている項目が沢山ある事を忘れてはならない。

「実施による改善効果」

 開発商品・製品の基本設計着手時には、エンドユーザーが実際に日常使用時の

(3)施工・設置・保全系での取扱い、

(4)操作系での取扱い、

(5)機器系への取扱いが、開発商品・製品の寿命と信頼度または安全面に影響を及ぼす負(マイナス)効果の項目を全国各地域の実態調査を実施した上で必要な事前対策を施す必要がある。

ユーザーの商品・製品取扱い知識の無知から生ずるクレーム発生予防対策面丈でなく、直接のオペレータ丈でなく人の周辺で起こり得る商品・製品の機能劣化と安全面へ影響を与える場合を想定して予防対策を考慮する必要がある。

これらを行う事で、予期せぬ出来事などによるクレーム原因となる不具合発生予防が可能となる。

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「引用文献」

・本稿は筆者(伊豫部将三)が執筆し、日刊工業新聞社月刊「機械設計」誌2017年3月号臨時増刊号へ投稿掲載した「設計の品質保証に必須のDR実施法 50 事例」部分へ今回ブログ掲載に当りタイトルを「設計の働き方改革とDRの具体的取り組み法」へ変更し、加筆し不備部は訂正した。

なお原本入手ご希望の方は、出版元(日刊工業新聞社・出版局)へお問い合わせを給わりたく、何分宜しくお願い申し上げます。

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「全体目次」

「総論 」

iyoblog (3-0-1)・(はじめに) 設計の品質保証を左右するDR(Design Review = 設計審査)

「解説」

iyoblog (3-0-2)・第1章・DR-0(商品開発企画の仕様書と構想図作成段階)の取組み法と現状実態

iyoblog (3-0-3)・第2章・DR-1(開発試作品設計・検証および基本設計段階)の取組み法と現状実態

iyoblog (3-0-4)・第3章・DR-2(詳細組立図と部品設計・出図図書作成段階)の取組み法と現状実態

事例編・第一部「DR組織および事前準備関連取り組み法」

iyoblog (3-01)・市場クレームの手戻り予防では、DRの主要目的を点検会から事前指導会へ重点を転換する

iyoblog (3-02)・客先指摘仕様洩れ手戻り予防では、基本仕様項目の主要部はDR会が作成する

iyoblog (3-03)・事前市場ニーズ調査では、先行競合品と併せ、新規見込み購買層調査も義務付ける

iyoblog (3-04)・先行技術調査では、先行メーカー動向と併せ、新規参入見込みメーカー有無動向調査も義務付ける

iyoblog (3-05)・開発仕様書の要求機能設定では、市場ニーズ調査から従来品に無い特徴機能設定を義務付ける

iyoblog (3-06)・開発品の要求性能設定では、市場ニーズ調査から従来品に無い特徴性能設定を義務付ける

iyoblog (3-07)・開発品の要求特性設定では、従来品に無い特徴有る特性設定を義務付ける

iyoblog (3-08)・要求設計条件設定では、従来品に無い寿命値設定を義務付ける

iyoblog (3-09)・要求設計条件設定では、従来品に無い信頼度値設定を義務付ける

iyoblog (3-10)・開発品の構想図作成では、従来品に無い原理・方式・構造選択を義務付ける

事例編・第二部「DR-0 ・商品企画・関連仕様作成取り組み法」

iyoblog (3-11)・開発仕様書と構想図作成段階で確認すべき項目

iyoblog (3-12)・開発仕様書案で確認すべき項目

iyoblog (3-13)・構想図案で確認すべき項目

iyoblog (3-14)・メカ系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-15)・制御・実装系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-16)・計測器系構想設計部位案で確認すべき項目

iyoblog (3-17)・メカ系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-18)・制御・実装系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-19)・計測器系構想設計部位案で検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-20)・構想設計案作成図書で確認すべき項目

「事例編・第三部・DR-1(1) ・ 商品企画・関連仕様作成実施取り組み法」

iyoblog (3-21)・試作品設計段階で事前確認すべき項目

iyoblog (3-22)・メカ系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-23)・制御・実装系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-24)・計測器系部位試作品設計案で事前確認すべき項目

iyoblog (3-25)・メカ系部位試作品案の検証で事前確認すべき項目

iyoblog (3-26)・制御・実装系部位試作品案の検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-27)・計測器系部位試作品案の検証前に確認すべき項目

iyoblog (3-28)・メカ系部位試作品案の検証結果評価法で事前確認すべき項目

iyoblog (3-29)・制御・実装系部位試作品案の検証結果評価法で確認すべき項目

iyoblog (3-30)・計測器系部位試作品案の検証結果評価法で確認すべき項目

「事例編・第四部・DR-1(2) ・ 基本設計着手時の不具合予防取り組み法」

iyoblog (3-31)・基本設計で開発品と既存品組合せ部位の確認項目

iyoblog (3-32)・基本設計で環境条件の確認項目・その1

iyoblog (3-33)・基本設計で環境条件の確認項目・その2

iyoblog (3-34)・基本設計で環境条件の確認項目・その3

iyoblog (3-35)・基本設計で鉄系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-36)・基本設計で鉄系材料使用部位の確認項目・その2

iyoblog (3-37)・基本設計で非鉄系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-38)・基本設計で非鉄系材料使用部位の確認項目・その2

iyoblog (3-39)・基本設計で非金属系材料使用部位の確認項目・その1

iyoblog (3-40)・基本設計で非金属系材料使用部位の確認項目・その2

「事例編・第五部・DR-2 ・ 詳細設計着手時の不具合予防取り組み法」

iyoblog (3-41)・詳細設計で炭素鋼熱処理部品の確認項目

iyoblog (3-42)・詳細設計で部品形状の確認項目

iyoblog (3-43)・詳細設計で衝撃強さ確保の確認項目

iyoblog (3-44)・詳細設計で摩耗強さ確保の確認項目

iyoblog (3-45)・詳細設計でねじ締結部の確認項目

iyoblog (3-46)・詳細設計で部品素材選択の確認項目

iyoblog (3-47)・詳細設計でステンレス鋼選択の確認項目

iyoblog (3-48)・詳細設計で深絞り品置き割れ防止の確認項目

iyoblog (3-49)・詳細設計で溶接品質確保の確認項目

iyoblog (3-50)・詳細設計で異種金属接触による腐食防止の確認項目

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「筆者略歴」

 1957年4月~1974年3月の17年間・富士重工業㈱(注・現社名スバル)三鷹製作所(現・群馬県大泉町へ移転)生産技術部門に勤務。乗用車用エンジン・ミッション製造の工場自動化機器・専用機設計業務へ従事。1974年技術士(機械部門・第7916号)登録、伊豫部技術士事務所を開設。開発・設計および生産技術部門の技術コンサルタントとして現在に至る。この間、上場および中堅企業100社以上で社員教育や業務改善支援業務に従事。現在までに、社団法人日本技術士会理事、りそな中小企業振興財団「中小企業庁長官新技術・新製品賞」贈賞の専門審査委員、東大和市商工会理事、等を歴任。

 著書「設計の故障解析51(CD-ROM付)」、「設計の基本仕様51(CD-ROM付)」、「設計のマネジメント101」、「設計者の心得と実務101」、「設計の経験則101」、「設計の凡ミス退治101」、「設計のムダ退治101」、「ハンドリング簡易自動化201」、「設計審査(DR=Design Review)支援ツール集・Ⅰ(事前審査編)」以上日刊工業新聞社から刊行。月刊「機械設計」誌へ長期連載等あり。「品質機能展開50事例(CD-ROM付)」、「MC選定資料マニアル」、熊谷卓氏と共著「組立・ハンドリング自動化実例図集」、以上新技術開発センターから刊行などが有る。

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